二次元メイド学園

すみっこ / はるまで、くるる。

とある事情によって人里離れた場所で長い春休みを過ごすことになった俺と女の子4人。色々ありながらも平穏な毎日を過ごしていたつもりだったが──それは春の日のような、甘くて果ての見えない、悪夢と終末のハーレム。

最初から、甘ったるいハーレム生活にところどころ紛れた不穏なポイントがあり、怖いなと思いつつ考察ポイントをいくつもほじくり出してメモしながら進めていました。
自然な流れの中に、海から自分たちの場所を考察して自分たちの居場所を考察するというような不穏さを紛れ込ませる手法はなかなか見事だと思いました。
そしてストーリーも、どのような分岐を辿ったとしてそれが1万年もの間繰り返されたカーネーションの中に内包されているというシナリオの構造は面白いと思いました。それが最終的にハッピーエンドに着地しているのも個人的には好ポイントです。

5,280円